車ローン完済後に絶対必要な手続き!所有権解除の全ステップを解説

はじめに:所有権解除とは?

車をローンで購入した場合、ローン会社やディーラーが車の所有者として車検証に記載され、購入者は「使用者」となります。​これは「所有権留保」と呼ばれ、ローンの支払いが完了するまで車の所有権がローン会社に留められる仕組みです。​ローンを完済しても、自動的に所有権が購入者に移転するわけではありません。​所有権解除の手続きを行わないと、車の売却や廃車、譲渡などができないため、ローン完済後は速やかに所有権解除の手続きを行うことが重要です。​


所有権解除の手続き

手続きの流れ

  1. 車検証と完済証明書の準備
    車検証とローン会社から送付される完済証明書(契約終了通知書など)を用意します。完済証明書が届かない場合は、ローン会社に問い合わせてください。
  2. ローン会社への連絡
    車検証の所有者欄に記載されているローン会社に連絡し、所有権解除の手続きを希望する旨を伝えます。必要書類や送付先を確認してください。
  3. 必要書類の送付
    ローン会社から指示された必要書類を用意し、指定された送付先に郵送します。送付の際は、簡易書留など記録が残る方法を利用しましょう。
  4. 所有権解除書類の受領
    ローン会社から所有権解除に必要な書類(譲渡証明書、委任状、印鑑証明書など)が送付されます。
  5. 名義変更手続き
    必要書類を持参し、管轄の運輸支局(軽自動車の場合は軽自動車検査協会)で名義変更の手続きを行います。手続き後、新しい車検証が発行されます。

必要書類

  • 車検証(原本)
  • 完済証明書(契約終了通知書など)
  • 印鑑証明書(発行から3ヶ月以内)
  • 委任状(ローン会社から提供)
  • 譲渡証明書(ローン会社から提供)
  • 納税証明書(コピー可)
  • 車庫証明書(必要な場合)​

◇車庫証明の具体的な取得方法は以下をチェック!

※ローン会社や車の種類によって必要書類が異なる場合があります。事前に確認してください。​

注意点

1. 手続きは自動的に行われない

ローンを完済しても、所有権解除の手続きは自動的には行われません。​購入者自身で手続きを行う必要があります。​手続きを怠ると、車の売却や譲渡、廃車などができないため、ローン完済後は速やかに所有権解除の手続きを行いましょう。​

2. 書類の有効期限に注意

所有権解除手続きに必要な書類には有効期限があります。​例えば、印鑑証明書や完済証明書は発行から3ヶ月以内のものが必要です。​期限内に手続きを完了させるようにしましょう。​

3. 住所や氏名の変更がある場合

ローン契約時と現在で住所や氏名が異なる場合、住民票や戸籍謄本など追加の書類が必要になります。​事前に確認して、必要な書類を準備しておきましょう。​

住所変更の詳しいやり方は以下の記事をチェック!

4. 名義変更の期限

車の名義変更は、道路運送車両法第13条により、変更があった日から15日以内に行うことが義務付けられています。​期限を過ぎると罰則が科される可能性があるため、注意が必要です。​

5. 車庫証明の取得が必要な場合

所有権解除に伴い、車庫証明の取得が必要になる場合があります。​特に、住所が変更になった場合や、使用の本拠の位置が変わった場合には、車庫証明の取得が必要です。​事前に確認しておきましょう。

◇車庫証明の具体的な取得方法は以下をチェック!

6. 手続きにかかる費用

所有権解除手続きには、手数料や印紙代などの費用がかかります。​また、委任状の取得や車庫証明書の発行にも別途費用がかかるため、事前に確認しておきましょう。​

7. 手続きの代行を依頼する場合

手続きが煩雑である場合や、時間が取れない場合には、行政書士などの専門家に手続きの代行を依頼することも検討しましょう。​代行を依頼することで、手続きがスムーズに進む場合があります。


まとめ

ローン完済後の所有権解除手続きは、車の売却や譲渡、廃車などを行うために必要な重要な手続きです。手続きを怠ると、思わぬトラブルや手間が発生する可能性があります。ローン完済後は速やかに所有権解除の手続きを行い、車検証の名義を自分に変更しましょう。手続きの詳細や必要書類については、ローン会社や管轄の運輸支局に確認し、正確な情報をもとに手続きを進めてください。​